木口木版の宇宙 斎藤修2004


2004.10.13(水)-23日(土)


椿を輪切りにした堅い木口面に鋭い鑿の先端から生まれ出る小宇宙。
結晶は衝突し、粒子は再生され、無限に広がるモノクローム・マンダラ。
或いは万華鏡を覗いているような、光と闇の織り成す明暗のドラマ。

南方熊楠へのオマージュ連作「萃点(すいてん)を求めて」などの最新作や、
耽美な緊張感をもつ文楽の人形たち、繊細で品格も感じさせる植物と小さな虫たちなど、斎藤修ならではの
木口木版の魅力をお楽しみください。


 

 

 

≪萃点を求めて‐U≫ 15×17cm 木口木版画 ed.50 2004 シート \26,250 額付¥33,000
斎藤 修 「萃点(すいてん)を求めて」 (2004年新作)
粘菌学者・南方熊楠へのオマージュ連作

今回、新作として発表された「萃点(すいてん)を求めて」は、博物学者・南方熊楠へのオマージュ連作です。粘菌類だけでなく、動植鉱物から民俗学、生態学、そして宗教学に至るまで幅広い見識を持っていた熊楠が抱いていたのは独自の宇宙観「萃点(すいてん)」の思想でした。斎藤修先生の眼はいま、熊楠と同じ「萃点」を求めているのではないでしょうか。

「萃点とは?」

「萃点」という語については、「熊楠の造語であろう」(「あとがき」)といわれているが、評者も漢文系の典籍や仏典など、ひととおり調べてみたが、今のところ先行の用例を得ない。「萃」は「萃聚(すいしゅう=あつめる・あつまる)」とか「萃美(すいび=よいものをあつめる)」、また「抜萃(抜粋に同じ)」とか使われることからわかるように、「あつめる」の意である。
(中略)そして「萃点」は、「さまざまな因果系列、必然と偶然の交わりが一番多く通過する地点…そこから調べていくと、ものごとの筋道は分かりやすい。

<千本英史氏による書評『南方熊楠・萃点の思想』(鶴見和子著、松居竜五編集協力 藤原書店、2001)より抜粋させていただきました>


≪萃点を求めて‐T≫ 11×14cm 木口木版画
 ed.50 2004 シート \13,650 額付¥21,000

≪サンテミリオンの農家≫ 15×17cm 木口木版画 ed.50 2003 シート \31,500 額付¥38,000

Neverlandyard-01≫ 18×15cm 木口木版画 ed.50 2001 シート \21,000 額付¥28,000

 

 

≪おこそ≫ 14.3×6.2cm 木口木版画 ed.50 1995
シート \26,250 額付¥33,000
≪文七-首≫ 11.5×8.5cm 木口木版 ed.50 1996
シート \26,250 額付¥33,000

 

 

 

 

≪かみきり≫ 9×13cm 銅版 ed.30 1994
シート \21,000 額付 \28,000

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E-mail shinobazu@md.neweb.ne.jp tel.03-3271-3810  fax.03-3275-0391


略歴

1946 島根県に生れる
1981 日本版画協会展に初出品
1984 第4回カダケス国際ミニプリント展(スペイン)
1985 第5回カダケス国際ミニプリント展〈大賞受賞〉(スペイン)「Eternal World-\」
1990 都版画大賞展〈大賞受賞〉
1993 第1回マーストリヒト国際版画ビエンナーレ(オランダ)
1994 第9回ソウル国際版画ビエンナーレ〈優秀賞受賞〉(大韓民国)
1995 第3回高知国際版画トリエンナーレ(高知)
1996 第2回ビトラ国際グラフィックアートトリエンナーレ(マケドニア)
1998 あおもり版画大賞展(青森)、第1回神奈川国際版画トリエンナーレ(神奈川)
1999 第4回高知国際版画トリエンナーレ(高知)、第1回山本鼎版画大賞展
2000 個展(不忍画廊)
2001 「人間像展・第T部」出品〔NICAF TOKYO 2001〕
2002 木口木版画の魅力展(不忍画廊)
2004 木口木版の宇宙 斎藤修2004<不忍画廊)ほか多数

 

 

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