SHINOBAZUコラム60
2003.4.09

 美術ファンにとって、美術館・画廊での展覧会めぐりは、とっておきの時間。それぞれの歩き方、楽しみ方があると思います。お馴染みの美術館や画廊に足を運ぶたびに、安堵感を覚えると同時に、新たな発見があったりします。
 3月28日から毎週、合計7回にわたって、当画廊ともお付き合いの深い小銀さんによる「展覧会探訪記」をご紹介していきます。大川美術館を舞台に繰り広げられる小銀さんと美術館にかかわる「人」と「作品」との素敵な出会い、どうぞお楽しみください。

小銀さんの展覧会探訪記 (2)

大川美術館  2   美術館に住みたい

 
 翌日、用事が早めに終わり、ここまで片道4時間もかかるので、そう度々来られないし、あの心地よさを再度体験するために大川美術館に行きました。受け付けの人は、覚えていてびっくりしたようでした。今度は勝手がわかってるので、自分の好きな作家にまっしぐらです。難波田ファミリーの部屋があり、昨日から気になってました。3人の中では、史男さんが良いなあ、と思いつつ絵にのめり込んでいたら、受付の人が、館長が呼んでいると、迎えに来てくれました。たぶん、2日連続で行ったので、気をつかってくれたのでしょう。
 館長室に招かれ、お茶をごちそうにりました。大川さんは、写真でしか見たことがなかったのですが、会ってみると、背が高く、ダンディで迫力のある人でした。
 この美術館には、いろんな人が来る。夫婦ゲンカをした時には、気を静めるために必ず来るという人や、この前は、ここに住みたいという人がいたんだよ。と、言ってました。同じことを考えてる人も、いるものだなあと思いました。
 名刺をもらったので、私も名刺を差し出しました。名前を見て、なんだ、ここに住みたいと言ったのはあんたか。と言われました。バレちゃいました。
 昨日書いたアンケートに目を通してくれてたんですね。その時は、たぶん学芸員がためておいて、サーっと目を通すのだろうと思ってました。絶対に顔を合わせることはないのだから、誰だかわからないだろうと思い、走り書きで思ってたことを深く考えもせずに書いてしまいました。気付いた時には、すでに遅し。思わず赤面してしまいました。
 急に、初対面の緊張がとれ、大川さんの溺愛する松本竣介のイラストの描いてある、違うパターンの名刺を3枚もいただきました。
 当美術館のパンフレットには、
「絵とはみるものでない 一緒に生活するもの・・・・ルノアール」と、書いてありました。

(次回へ続く)

前回コラム 小銀さんの展覧会探訪記(1) (3) (4) (5) (6) (7)

大川美術館

群馬県桐生市小曾根町3-69
Tel 0277-46-3300 Fax 0277-46-3350
http://www.kiryu.co.jp/ohkawamuseum/


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