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SHINOBAZUコラム69
2003.5.29
3月28日から合計7回にわたって、当画廊とお付き合いの深い小銀さんによる「展覧会探訪記」をご紹介してきましたが、今回が最終回です。大川美術館を舞台に繰り広げられる小銀さんと美術館にかかわる「人」と「作品」との素敵な出会い、いかがでしたか?これからも多くの方々が小銀さんのようにご自分のとっておきの美術館や画廊で様々な新しい出会いをされますように・・・。
小銀さんの展覧会探訪記 (7) 最終回
大川美術館 7 大川美術館で会いましょう
次に、今日の本題の芸大の教授による、明治時代の油絵の勉強会が始まりました。8枚のプリントをもらい、中国の「歴代名画記」の説明がありました。学生時代に戻った気分で楽しく講義を聴くことができました。当時は、あまり好きではなかったのですが、社会に出てからは。なかなか楽しいものです。芸大の学生と同じ講義だそうで、気分は芸大生です。講義が進み、油絵の解剖学的な勉強が、スライドを使い始まりました。レントゲン検査、赤外線写真による分析で、重要文化財である浅井忠の「収穫」の下絵には、二見が浦の夫婦岩が描いてあるなど、面白いスライドを見せていただきました。戦前でも油絵の重層構造を知っていて、ルネッサンス以来の描き方をしている画家は、須田国太郎、この美術館では、フジタ、松本竣介等がいると言ってました。今度、松本竣介の「街」を見る時は、絵の具層の下に、木炭のデッサン、地塗り、が見えるらしいので、違う角度で見れそうです。友の会の会長が、これから「街」を近くでじっくり見てる人がいたら、タダモノではないと思ったほうが、良いですね。と閉会の挨拶をしました。こんなに冷静に解剖学的な見方をしても良いのかしら、と思いつつ新鮮な気分でホテルに戻りました。
翌日、家に帰ったら、大川さんから ハガキが届いてました。
「貴女のような、来館者が心の支えとなっています。美を追求する生活が一番の幸せです。次回来館する時は、小生の在館を確認してから、おでかけください。」と結んでありました。
私立の美術館には、いろんな出会いが待ってます。私は、何も考えずに、ふいに出かけたのに4回でこれだけ多くの経験をしました。皆が見るので、自分も見るという、巨匠の展覧会を、押し出し式に流れに沿って見るのも良いのですが、たまには、ホテルに泊まり、自分の好きな作家または、好きな美術館とじっくりと付き合ってみることも良いものですよ。
今まで、知ってはいたが心の中を素通りして行ったり、知らなかった画家達がいます。大川美術館に通いそのような画家達の作品と心の対話を繰り返すことにより、良さを発見しました。私は、浜田知明さん、難波田史男さん、秀島由紀男さんの再発見をしました。2年がかりで作品を手にすることもできました。これからも、通い続けるうちに、思わぬ発見が続くと思います。大川美術館を訪問したことがきっかけになり、秀島さんとの交流も始まりつつあります。美術を取り巻く世界がどんどん広がり出します。美術館には無欲で行って、美を愛する気持ちを貪欲に持てば、必ず素晴らしい出会いが待っています。私は、これからも愛する大川美術館に通い続けることでしょう。
今度は大川美術館でお会いしましょう。同じ思いを持っていれば、小銀さんはすぐ見つかると思います。 ただし、夢子さんに会っても知らないですよ。なあに、夢子さんの特徴を教えてくれって。年配の婦人、赤い洋服が好き、ミュージアムシヨップの白い時計をしてるかも。私だって暗くって、顔は良く覚えていないんですもの。話をしなきゃわからないわ。
(完結)
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大川美術館
群馬県桐生市小曾根町3-69
Tel 0277-46-3300 Fax 0277-46-3350
http://www.kiryu.co.jp/ohkawamuseum/
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