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SHINOBAZUコラム101
2005.6.17
ふたりのコレクター
荒井一章
大島哲以「薔薇刑(自画像)」銅版画
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菅野陽「自画像」1987 紙、鉛筆
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千葉県野田市といえば有名な醤油の町だ。その醤油工場の近くに、コレクターの野中健一さんが「ポケットミュージアム」を開いて、まもなく1年が経つ。当画廊で開催中の「菅野陽×大島哲以展〜魂で描いた、二人の遺作展」(6/8〜18)は、野中さん好みの作家展だ。この展覧会に現われた折、<ポケットで自画像対面 楽しみだ>の句をその場で早速ものし、すでにコレクションしている菅野陽の自画像と対面させてあげたい、と大島哲以の銅版画による自画像を求められた。
また、今回の展覧会のはじまるころ、大島哲以の愛好者であった前衛耽美派の歌人・塚本邦雄先生の訃報を各新聞が大きく報じていたのはまことに悲しい知らせであった。10年ほど前、着物の似合う美しいご夫人と一緒に不忍画廊に現われ、大島哲以作品を熱心にごらんになっていたことを思い出す。当時、塚本邦雄と大島哲以の詩画集の計画があったのだが、塚本先生の作品出版をしていた方が亡くなり、夫人も亡くなられて、立ち消えとなってしまったのは非常に残念に思われてならない。
(あらいかずあき/画廊主)
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