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SHINOBAZUコラム102
2005.9.6
斎藤真一と野田雄一さん 〜第13回遺作展に寄せて
荒井一章
斎藤真一「かつの恋」1977、油彩
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斎藤真一遺作展は今年で13回目を迎えることになる。今回は趣を変えて、ガラス工芸作家・野田雄一さん(1955〜)との二人展となる。1980年、私が主催した岡山・天満屋での斎藤真一展に野田さんが訪ねてこられ、何度も通ううちに野田さんは斎藤真一にすっかりはまってしまった。しかも、貧しい大学生の身でありながら、そのときの出品作の中でも際立っている「かつの恋」を買ってしまったのだ。アルバイトしながら勉学中の彼が、何十万円という大金をどう工面して支払ったのか私は知らない。
絵を求める、求めてしまう、というのはこういうことなのだと、私はつくづく思う。
野田さんは、人生の苦節、変転を繰り返しながら師・斎藤真一との出会い、その生きざまを糧に、師と同じアートの道に踏み込んでしまったのだ。
それからかなりの年月を経て私が出会った野田さんは、富山県を代表するガラス工芸作家となっていた。彼の作品は透明なガラスの中に神や宇宙をとじ込んでしまう―そんな構想の作品が多い。富山県出身・ノーベル賞受賞の田中耕一氏へ贈られた富山市名誉市民副賞の記念品も、野田さんの作品である。
この一文をごらんの皆様のご来廊をお待ちしています。
(あらいかずあき/画廊主)
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